映画『さよなら歌舞伎町』

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プロダクション・ノート

移り行く歌舞伎町で、今しか撮れない画を切り取る臨場感

『やわらかい生活』では蒲田。『RIVER』では秋葉原。廣木監督は、これまでも街が主役とも言うべき愛すべき映画を撮ってきた。そのキャリアの始まりから馴染みの深い歌舞伎町で今回映画を撮るのは、ある種の必然だったのかもしれない。歌舞伎町で映画を撮る。だが、これは並大抵のことではない。道路使用許可がなかなか取りにくいことでも知られる歌舞伎町だが、今回は粘り強い交渉の末、警察の許可を得た。外観とフロント周辺を撮影した「ホテルアトラス」は実際に歌舞伎町にあるラブホテル。営業中に撮影協力させていただいたため、フロント前は、本当のお客さんが横切る。その臨場感。まさに街の息吹きが流れ込んでくる格好だ。ホテルの廊下や室内は柏にある高級ラブホテル「ホテルブルージュ」で撮影されたが、それ以外は、すべて新宿エリアのロケ撮影。コマ劇場がなくなり、2015年にはシネコンがオープンする歌舞伎町。いままさに失われつつある街の情景も、この映画は視界におさめている。物語はフィクションにせよ、風景は、そして、街はドキュメント。だからこそ、タイトルは「さよなら歌舞伎町」でもある。

印象的な自転車のシーン。廣木隆一のキャリアと映画へのエナジーが結実。

廣木作品としては、自転車シーンがひとつのトレードマーク。本作でも、染谷扮する高橋徹と、前田演じる飯島沙耶がふたり乗りしながら、大久保駅の前を駆け抜ける冒頭の場面など印象的なシークエンスがあるが、ここで機動力を発揮したのが、まだテスト段階だった、筑水キャニコムの“電動三輪自転車”カメラカー。約100〜130kgの撮影機材を搭載した開発されたばかりの「新兵器」により、俳優の漕ぐ自転車のスピードそのままの撮影が可能になった。さらに、その様子をモニターで見ながら、監督も自転車で併走。
つまり、染谷&前田の自転車、撮影用の自転車、監督の自転車と、あの場面では3台の自転車が同時に走っていたのである。いままでのバイク(カメラ)撮影だと道路交通法の問題も、モーター音の問題もあった。この画期的な撮影によって、街にこだわる廣木作品をより魅力的にしているのである。ヘイトスピーチの撮影にはさすがに、警察も当初難色を示したとか。しかし、この現実を撮らなければこの映画は成立しない。この場面を成立させるため、歴代の廣木組のスタッフが結集、エキストラとして出演。近くの公園でのリハーサル後、早朝の新大久保でのダッシュ撮影を、あれだけの大人数であるにかかわらず、見事成功させた。撮影現場の勝手知ったる面々だからこそ、である。撮影はわずか2週間。このスケジュールで複数の男女の物語を撮りきらなくてはいけない。一本の映画を撮っているとは思えなかった、まるで6つの映画を撮っているようだったと助監督のひとりは証言。夜の11時に集合、翌日の午後6時に終了という30時間連続の日もあり、スタッフはまさに昼夜逆転状態。しかも12月の屋外。体力も寒さも尋常ではなかったはずだが、廣木監督は平気な顔をしていたらしい。監督の誕生日は1月1日。クランクアップ翌月は還暦パーティが開かれた。60歳直前とは思えぬ監督のエナジーは、『さよなら歌舞伎町』に見事に結実している。

染谷将太 前田敦子

イ・ウンウ ロイ(5tion) 樋井明日香 我妻三輪子 忍成修吾 / 大森南朋  田口トモロヲ 村上 淳 河井青葉 宮崎吐夢 松重 豊 南 果歩

監督:廣木隆一 脚本:荒井晴彦 / 中野 太

製作総指揮:久保忠佳 製作:藤岡修 プロデューサー:平田樹彦 成田尚哉 湊谷恭史 撮影:鍋島淳裕(J.S.C.) 照明:豊見山明長  音楽プロデューサー:安井 輝 音楽:つじあやの(スピードスターレコーズ) 主題歌:「Believe in love」 meg with SWEEP (Gambit Entertainment)  撮影技術協力:筑水キャニコム三輪駆動静香 撮影協力:HOTEL BRUGGE HOTEL ATLAS  制作プロダクション:アルチンボルドザフール 制作:ダブル・フィールド 助成:文化庁文化芸術振興費補助金  製作:ギャンビットハピネット 配給・宣伝:東京テアトル 宣伝協力:ミラクルヴォイススターキャスト・ジャパン

© 2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会

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